逆上がりなんて出来なくたっていい(でも出来ると嬉しい

今日は所用の後でお城の公園へ。まめこまめがもっと小さい頃に何度も来た場所だ。緊急事態宣言下ではあるけれど、久々に訪れたお城の公園は、あの頃と変わらずたくさんの親子連れで賑わっていた。

まめこまめに、小さい子供たちに気をつけるよう言い含めてから放牧すると、一目散にお城へ走っていった。その背中を見送りつつ、またこの公園に一緒に遊びに来られるとは思わなかったな、と思う。

こういう公園は、未就学児からせいぜい小学校低学年のものだと思っている。お城やくるくる回るジャングルジムなど、もう少し大きな子供が遊んでも楽しいに違いないのだけれど、小さな子のそばで大きな子が走り回ると、車道をフラフラと行く自転車の側を走るトラックのように危ないのだ。

 

「トイレに行く」とどこかへ走って行ったまめ(10)が、しばらくして「逆上がりができた!」と叫びながら走ってきた。聞くと、トイレへ行く途中で鉄棒を見かけたので、挑戦してみたら成功したのだという。

「見てて!」「見せて見せて」とカメラを回すが、いざとなると後ほんの少しのところで成功しない。バイシクル・キックのように逆さになって足をバタバタさせ、力尽きてぽとりと落ちてしまう。疲れてきたらしく足が上がらなくなってきたので、一旦休憩。しばらく後、気合を入れて再挑戦したまめは、空中で二度三度足をばたつかせた後、くるりと回って綺麗に着地してみせた。

 

逆上がりなんて出来なくてもいい。出来なくたって、努力した経験はきっと無駄になんかならないはず。でも、たくさん努力してその結果出来るようになったら、やっぱり飛び上がるほど嬉しい。そんな体験ができただけでも、逆上がりもなかなか捨てたもんじゃないな、と思ったり。

 

帰り道、お母さんの手を振り解いて走っていた3歳くらいの子が、けつまずいて大泣きしていた。まめこまめにもあんな頃があったっけ。外出時にまだ手を繋ぎたがるまめは、年齢の割に幼さが残っていると思う。もう少ししっかりして欲しいと思う事もあるけれど、今はまだ、もう少し子供のままでいて欲しい、とも思っている。

 

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