氷下魚

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僕が最高の酒の肴のひとつだと思っている、氷下魚(こまい)。カンカイとも呼ばれるらしい。タラ科の魚で、タラの仲間らしい白身の美味さと、干物にすることで一際高まった香りがなんとも言えないのだ。

北海道の旭川に住んでいた子供の頃、母がペンチを使って剥いてくれる氷下魚が楽しみだったっけ。氷下魚の香りを嗅ぐと、一瞬あの頃にタイムスリップしたような気持ちになる。

東京に来てから、また氷下魚が食べたくて何度か物産展などで買ったことがあるけれど、味はともかく香りがなくてがっかりすることが多い。その点、Amazonさんで購入したこれは大きくて香りも高くてとても良い。

氷下魚を知らない、もしくはソフトな一夜干ししか知らない方は、パンチを使うと聞いて驚くかも知れないけれど、よほど握力自慢でなければペンチがないと文字通り歯が立たないほど硬いのだ。それこそ、数年前など母は氷下魚を食べている時に歯が抜けてしまったほど(笑… えないので各自注意されたい。

Wikipediaによると乾物は骨まで食べられるとあるけれど、我が家では今まで皮も骨も捨てていた。今回は出汁を取ったり何かに利用してみようか。