麻布台ヒルズで開催中のポケモン×工芸展に行ってきたよ、という内容の日記です。
みなさんポケモンってお好きですか?僕は普通です。僕は微妙にポケモン世代ではないし、アニメも観ていない。ゲームをプレイしたこともなくて、かろうじてゆるーくポケモンスリープをやっているくらい。そんな部外者が人気の展覧会に来ても良いものだろうかと案じていたけれど、結論からいうとまったく杞憂でした。楽しかった!
まず出迎えてくれたのが金工作家の吉田泰一郎さんの作品群。
あっ、キミは知ってる!
ネコ科?4種が並んでいるのだけど、よくよく見てみるとそれぞれ特徴に合った形のカケラの集合体で作られていて面白い。
キミも知ってる。ミュウツーだな。知的地球外生命体然としていてちょっとこわい。
続いて陶芸作家の今井完眞さんの作品群。キミたちはゼニガメとコイキングだろう?後ろにいた方が「コイキングが鯉だ!」って言っててちょっと面白かった。ゼニガメもリアル度高め。
フシギバナ。ペルム期にこんな両生類がいたような気がする。見ていて思い出したのが、明治の陶工宮川香山の蟹。まるでこれらのポケモンたちが、蟹のように実際にこの世に存在する世界の陶工の手よる作品のよう。
と思っていたら蟹もいた。ハサミに身が詰まっていて美味しそうですね。
桝本佳子さんの作品群もとても良かった。
かわいい。でもこれは反対側から見たかったかな。ググると向こう側から撮影した写真がたくさん出てきて、良かった。
マンタライクな子たち。すべっとした質感がとても綺麗。この顔っぽいのは模様で、実際のエイと同じように裏に顔がある、とあとでまめ氏に教えてもらった。
より立体的な作品たち。特に下の、焼き物を削り出して新しい命を吹き込むような作品!語彙力のなさがもどかしい。
会場で一番目を奪われたのは池田晃将さんの螺鈿細工なのだけど、この魅力は写真に映らないと思って撮影せず(小賢しいことを考えずに撮ればよかった)。代わりに動画を置いておこう。欲しい。手にとって舐め回すように眺めたい。
当初心配していたような、周囲の人たちとの温度差がある時に感じるような居心地の悪さを感じることはなかった。あえて言えば入場の時間までの行列の中で、自分の温度感の低さに申し訳なさを少し感じたくらいかな。でも実際に会場に入ると、その温度差を埋めるに十分なくらいに作品の素晴らしさに圧倒されてしまった。
アラフォー世代から5歳くらいのお子様まで、一様に目を輝かせてガラスケースの中を覗き込む。 キャラクターをちゃん付けして呼ぶ女性や、プレイ当時の思い出を語り合う男性2人組、みんな少年少女の顔になっていて微笑ましかった。僕も子供の頃にプレイして、そちら側になりたかったな、と少し思った。
写真撮影OKだったので、思い出を記録に残すことができたのは嬉しいポイント。記憶はすぐに薄れてしまうので。
麻布台ヒルズギャラリーでの展示は2025年2月2日まで。その後日本各地をまわるとのこと。現役トレーナーや元トレーナーはもちろん、そうでない人も、おすすめ。